「影に対して」遠藤周作の未発表作 長崎県の遠藤周作文学館で発見!

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遠藤周作 未発表作品 社会
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令和2年6月26日 長崎県長崎市 田上市長の定例記者会見にて発表。タイトルは「影に対して」母の影響を強く受けた男性を主人公とする物語。遠藤周作死去後に未発表作が見つかったのは初めてとなる。

 

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【遠藤周作未発表作 影に対して】発見経緯

令和2年2月に長崎県にある遠藤周作文学館の職員が、資料を整理している際に発見。資料を確認していく中で既存の作品で無いことがわかった。

つまり、遠藤周作文学館に既にあったものであるが、確認されていなかったということである。

 

【遠藤周作未発表作 影に対して】何故これまで発見出来ていなかったのか

実はこの資料は3万点以上にも及び、2000年の文学館開館時に遺族が寄託したものであった。

3万点以上のものを確認する作業は途方もない作業なのであろう、発見が遅れたのは資料の多さによるものだと思われる

寄託されてからちょうど20年の歳月を経て、ようやく発見されたということである。

 

【遠藤周作未発表作 影に対して】世間へのお披露目

令和2年7月1日に、文学館で行われる20周年企画展「遠藤周作 珠玉のエッセイ展(生活)と(人生)の違い」で初公開されるらしい。

また、全文は文芸雑誌「三田文学夏季号」に掲載される。

 

 

遠藤周作文学館が長崎県にある理由

遠藤周作文学館 施設紹介より引用

 遠藤周作文学館が立地する長崎市外海地区は、キリシタンの里としても知られており、遠藤文学の原点と目される説『沈黙』の舞台となった場所でもあります。
この縁により、遠藤周作の没後、手元に残された約3万点にも及ぶ遺品・生原稿・蔵書等をご遺族から寄贈・寄託いただき、平成12年5月に「外海町立遠藤周作文学館」として開館しました。その後、平成17年1月の市町合併により「長崎市遠藤周作文学館」と名称を変更しています。

昭和41年に発表された小説『沈黙』を著すにあたり、キリシタンに関係する土地を取材していた遠藤周作は、外海地区に当時実在した「黒崎村」を、小説に登場する架空の「トモギ村」のモデルの一つとして設定しました。
後にこの地を「神様が僕のためにとっておいてくれた場所」と評するまでになり、昭和62年11月には長崎市在住の遠藤の友人のご尽力により、外海地区出津文化村内に「沈黙の碑」が建立されました。除幕式後の「あの碑と場所は私が思っていたとおりの場所で、(中略)とにかく私にとって、ベターではなくベストの文学碑」という言葉からも、遠藤のこの地に対する思い入れの深さをうかがい知ることができます。
平成8年9月に他界した後、奥様である遠藤順子夫人をはじめ、ご遺族や、生前親交の深かった方々を中心に文学館建設構想が持ち上がり、関わりが深い全国の候補地の中から、文学や人間を語るのにふさわしいロケーションという選考要件に加え、それまで培われてきた縁により、現在地に建設が決定されました。

 

 

遠藤周作文学館 アクセス

  • 〒851-2327
    長崎県長崎市東出津町77番地
  • TEL:0959-37-6011
    FAX:0959-25-1443

施設は海岸沿いの開けたエリアにあり、近くに「沈黙の碑」やカトリックの教会もあります。遠藤周作ファンはご存知だと思いますが、遠藤周作文学館がある長崎市の外海は、夕陽の名所でもあります。五島灘に沈む美しい夕陽は絶景です。自然を楽しみながら観光したい方には良いスポットかもしれませんね。

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